資金計画のすすめ

35年後に失敗しない資金計画のポイント、知らない人は損をする給付金の活用をお伝えします。
あなたと家族のライフプランを立ててみて下さい。

その1.住宅ローン額と家賃は同じではない

一般的に今の家賃と同じくらいの支払なら、住宅ローンの支払いも大丈夫と思われるケースが多いですがその通りなのでしょうか?
 例えば住宅ローンの支払い額の中には通常、借入金と同額の生命保険も含まれているってご存知ですか?

 もしご主人に万が一のことがあっても住宅ローンの残債は、ローンの借入契約と同時に入る団体信用生命保険でまかなえるのです。

 それでは住宅ローンを組もうとするなら、ご主人はどんな保険に入っていればいいでしょうか?

 住宅ローンを組む時には必ず同時に生命保険や個人年金、ガン保険等の入院保険などと一緒に。そして総合的にライフプランを計画する必要があります。

 家賃と生命保険や個人年金などの支払いも合わせた出費との総額と、住宅ローンを組んだ時の支払い総額とを比べて下さい

その2.いくら借りれるかではなく、いくらなら返せるか

 気に入った物を買うことは楽しく、マイホームを購入するのにワクワクしなければ持つ意味がありません。
 しかし、毎月の食費や水道光熱費、車の買い替えや旅行など...色々なことにお金は必要です。

 豪華な住宅展示場の家などを見ると現実を忘れてしまい、高価なキッチンやオプション仕様が欲しくなります。
 支払い金額を聞いても高く感じず、「この金額だったら、なんとかなるだろう」と現実を忘れて資金計画を進めてしまうこともあります。

 しかし、マイホームの他にも必要になってくるものはたくさんあります。

「私の住宅資金はこれが目安だ」と事前に自分の返済能力を知っておいて、あなたにとってのローン予算額を決めてしまう

 
担当者はあなたの予算以上の話はしにくくなります。
 あなたもその目安の中でしか検討をしなくなり、安全な資金計画を進めることが出来るようになります。

その3.ボーナスは当てにしない

今の時代、ボーナスは不確実です。
はっきりした根拠もなく、会社を取り巻く状況一つでボーナスの金額は大きく変わることもあります。

間違ってもこれまで出ていたボーナスの金額を基準に入れて、住宅ローンの支払額を決めないで下さい

その4.繰り上げ返済はどんどん返す?

 長い人生の中では収入が増えることもあります。相続でまとまったお金や、投資でお金が増えたなどです。
 また安定的に収入を得る見通しがたち、十分な貯蓄が出来たのであれば、借金を返してしまいたいと思います。

しかし、一つ注意が必要です。

 不測の事態が起きた時に、手元にお金が残っておらず、生活が出来ない場合です。

 全て返済しなければ、手元に現金が残っていたのですが…

一時金の確保を意識して子供の教育費がかからなくなってから、無理せず繰上返済をする

その5.知っている人は知っている⁉ 給付金の活用あれこれ

 住宅ローンを組む場合、従来からの借入総額の原則であれば購入価格の80~90%までしか融資してくれません。
 残りの頭金は自己資金で用意しなければならないのです。

知らなくて損をする前に、給付金の活用についてお話します。

 一つ目は社会保険(年金)です。
 専業主婦の奥様本人がもらう公的年金で、届出をしなかったために損をしていることがあります。

 2つ目は「出産育児一時金」の申請です。
 通常、分娩する医療機関などの窓口にて保険証を提示のうえ、直接支払いの申請・受取りにかかる代理契約を結べば支給されます。

 3つ目は「出産手当金」です。
 これは厚生年金、共済年金に加入の奥様が対象です。「産前42日」と「産後56日」の計98日分が最低保障されています。金額は「標準報酬日額」×60%×98日で、厚生年金の方はすぐに、共済年金の方は月ごとの形などで受け取ることが出来ます。

 4つ目は「育児休業基本給付金」です。
 育児休業を取得した勤続年数1年以上(パート社員を含む)の方を支援する制度で、雇用保険の財源から支給されます。給付金額は「育児休業基本給付金」と「育児休業者職場復帰給付金」との合計額が支給されます。

 最後の5つ目に「乳幼児医療助成制度」です。
 乳幼児が健康保険証を使って病院などにかかった時の費用の一部負担金を無料とするもので、自治体によって制度が変わります。

これらの年金、助成金や給付金のことをきちんと受け取る権利があるにも関わらず、知らなかったという理由で権利を放棄してしまっている可能性があります