暖炉のあるマンション

小窓は網入りガラスで、海の眺望を遮る建物が視界に入り込む、等の解消から無垢デザインパネルを使った造作建具を壁面デザインのように配置。換気以外は閉めた状態で装飾として、下部のウォールナット収納棚やカウンターになじませました。コレクションのグラスやお酒を並べ間接照明をあてディスプレイスペースとしました。  

ＬＤＫと一体としながら別空間を意識させる小上がりと天井材。大理石やフローリング暖炉に対して和を全面にだして良いものか想像がつかず、3Ｄでシュミレーションし、検討を重ねた結果、框と蹴込と造作縦格子障子は檜となりました。小上がりの一部に掘り込みを設けルンバ（掃除ロボット）のホームスペースを設けました。

壁はリビングのTV背面壁と同じ天然大理石貼り仕上とし、狭いマンションの玄関スペースをあえて洋室を縮めて広げました。また小スペースながらもしっかりニッチをとり、間接照明を施して玄関の顔となり、スペース的にも雰囲気的にもゆとりを持たせました。シューズBOXの扉を黒から白に変え、シューズBOXの下部に間接照明を設けました。予想以上に広く見え白を基調にしたことにより清潔感も出せました。ただ個人的な反省点としてニッチのコーナー部の間接照明の取り合い、配置に難航し、結果コーナー部の不自然な影が出てしまいました。  

檜の香りがする部屋にしたいと檜の羽目板天井にしましたが、物足りないようでした。お施主様の意向でベットのバックパネル下の壁内に檜のチップを仕込み、壁に換気口を設けそこから香りが漂う期待を込めてみましが。。。。

バイオエタノールを使った暖炉をリビングに設置。付近の仕様は検討を重ねこだわりました。壁掛けＴＶの壁面は天然大理石。梁型はシラス塗壁。暖炉の上はダイニングと同じウォールナットの無垢カウンター。暖炉横の化粧柱は天然ロック貼り。天然ロックの施工に関してはひとつひとつ形の違う石を現場合わせで砕きながら貼っていきました。床はナラオイル仕上の無垢フローリング。天然大理石を貼ったダイニングの床との見切りには、同系色のタイルを用いました。