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Pharmaceutical  pharmacy

~地域に根付いた製剤薬局~

昔ながらの街並み昔ながらの薬局。同じ街道沿いのすぐ近くに新店舗を新築し移転するというお話でした。お施主様の薬局に対する理想は大きく分けて2つありました。
ひとつは、「古くからの西脇の街道を活性化できるような薬局にしたい。」
始めの打合せでお施主様に付近の馴染ある店舗を数軒案内して頂きました。カラフルな塗装にお洒落なロゴの看板を掲げる自転車屋さん。全て店主がDIYした雑貨屋さん。古い欧風小屋をリメイクしたレンタルスペース。どの店舗も存在感はあるが違和感なく街並みに溶け込んでいる、そんなイメージでした。平日は閑散としているけれど週末フリマなどの催しで賑わうのだとか。古い街並みではあるが、今時のものをどんどん取り入れ地域の活性化につながれば…というお考えでした。
もうひとつは、「地域の人に寄り添う製剤薬局にしたい」
病院で処方された薬を調剤して出すだけでなく、患者様の顔色やカウンセリングの中から、その人にあった薬を製剤してお出しできるような製剤薬局を目指したい。そのためには地域の方がいつでも安心して出入りしコミュニケーションをとれる場を提供しこの街に根付いた薬局に…というお考えでした。
そこで薬局とオフィス部分とコミュニティスペース部分の大きく3つのスペースで構成する建物とし、薬局の中は調剤スペースが大半を占めるが一部製剤スペースを設けました。お施主様のお好きなティファニーブルーをメインカラーとし内外装の差し色や看板に用いました。製剤室とカウンセリングスペースの両面から使えるガラス戸棚が欲しい。そこには製剤した薬を並べたいという唯一の強いご要望でした。その並びのカウンターも造り付け家具となり、作業効率が少しでもアップするよう薬局スタッフのヒアリングをもとにレイアウトを検討しました。